車検で入庫した、平成16年登録の日産モコMG21Sです。走行距離は104338kmです。
点検でドライブシャフトブーツというゴム製のカバーが破れていることがわかりました。


不具合箇所はフロント左側のドライブシャフトブーツインナー側です。
ヒビ割れて裂け目からグリスが飛び散っていました。
このまま車検を通すことは出来ないので、新品のドライブシャフトブーツに交換します。
今回はトランスミッションからドライブシャフトを抜き取らずに作業を進めます。
メリットは、ミッションオイルが流れ出ないため、交換費用を抑えることが出来ることです。
では、交換作業を簡単に紹介します。


古いドライブシャフトブーツを切り取ります。


古いグリスを拭き取ると見えてくる、抜け防止用のCリングを外します。


ハブナットを外します。

ロアボールジョイントをカシメているボルトを外します。


カシメのスキマにマイナスドライバーを軽く差し込みます。

ナックルアームからロアボールジョイントを引き抜きます。

続けてハブからドライブシャフトを引き抜きます。

インナー側の等速ジョイントを引き抜きます。
このとき、下にトレーを添えておきます。


トレーを添える理由は、落ちてくるベアリングを受けるためです。


引き抜いたドライブシャフト内端のスナップリングを外します。

等速ジョイントのインナーレースとケージという部品も外します。
方向性があるので注意します。

各部品をキレイにして組み付け作業に移ります。

新品のドライブシャフトブーツを挿入します。

ケージを挿入します。

インナーレースを挿入します。

スナップリングでインナーレースを固定します。

インナーレースにケージをはめてから、ベアリングが収まるところにグリスを盛ります。

ベアリングを入れます。
グリスで引っ付いて落ちないようになってます。

ブーツバンドを引っかけておきます。

トランスミッションに残っている等速ジョイントのアウターレースもクリーニングします。
その後、新しいグリスを注入しておきます。

アウターレースにシャフトを挿入して、グリスをなじませます。

Cリングをはめ込みます。



ドライブシャフトブーツを被せて、ブーツバンドで固定します。

ハブナットとロアボールジョイントを戻したら作業終了です。

ゴム製の部品は必ず劣化しますので、ヒビ割れてきたら交換することをお勧めします。
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ブログ担当の山下でした。
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